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2020年5月18日 (月)

缶話休題 「ペスト」を読みました

 休みの間に読んだ本や観た映画を紹介する2回目。フランスのノーベル賞作家である

アルベール・カミュの書いた「ペスト」です。コロナウィルスによる外出自粛の中で

日本でも最近よく読まれているようです。巷の話では日本では東日本大震災の後にも

この本がよく読まれたそうです。あの頃、計画停電の中で不自由な生活を強いられた

日々と、今の自粛生活は、どこか似ているのかもしれません。

 舞台は194X年の仏領アルジェリア・オラン市で、ネズミの死体が発見されるという

嫌な出だしで始まります。医師である語り手が危機感を持って訴えますが、当局は事態を

軽く見ていて対策が進みません。今の我々に重ね合わせてしまう場面も多々あり、

やきもきしてしまいます。そして感染が進み、町が封鎖される中で、懸命に手当をする

医療関係者や町から脱出をしようと試みる人、今の状況を受け入れて「喜んでいる」

ようにも見える人など、様々な人の視点から物語が描かれています。

 この本を読んで、「今の日本はこうしたらいい」というヒントを与えてくれるものでは

ありません。しかし、様々な視点から語られていて、このような考え方もあるのか?

という気付きもあり、一方的な善悪だけでは片付けられない、誰かが助けてくれる訳でも

ない状況の中で、どうやってあがいていくのか?について考えさせてもらった気がします。

 言い回しが複雑で、少し読みにくい上に、それなりに長編なので読むのは大変でした。

しかし 今は便利な世の中なので、動画サイトなどで「あらすじ」を教えてくれたり、

「解説本」のようなものも出ていますので、そちらを参考にしていただき、興味があれば

本編にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

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